向いているナースの特徴

産婦人科で働く魅力ややりがい、必要なスキルについて詳しく見ていきましょう。生命の誕生の現場を間近で見ることができる産婦人科のナースは数多くある診療科の中でも唯一「おめでとう」が多くいえる仕事です。

向いているナースの特徴

産婦人科で働く魅力とやりがい

産婦人科には妊娠や出産、不妊や婦人病の診察などさまざまな仕事がありますが、基本的には新しい生命が誕生するのを手助けする神秘的な職場です。他の診療科に比べて死にかかわる機会が圧倒的に少なく、「おめでとう」という機会が多いのが特徴です。
生命の誕生はとても神秘的で、何回経験しても慣れることはなく出産する産婦さんを中心にそのご家族や医師、ナース、助産師が一緒になって生命の誕生を迎えることの達成感はとても言葉にいい表せません。また、新しく誕生した赤ちゃんに対する母親やご家族の愛情を身近に感じることができ、気持ちが温かくなる職場でもあります。
妊娠中から赤ちゃんが誕生するまでの10ヶ月間は順風満帆とはいいがたいため、医療関係者として一番身近なナースは妊婦さんの心の支えになることもあります。10か月間、苦楽を一緒に感じながら一人の女性が徐々に母親となっていく姿を見ることができるのは産婦人科ナースだからこそ、感じられるやりがいのひとつです。

産婦人科のナースに向いているのはどんな人?

赤ちゃんが好きな人や出産に携わる仕事がしたい人は産婦人科ナースに向いていますが、出産は正常なものばかりではありません。ときには急性期で異常に傾く場合もあるため、赤ちゃんが好きという強い気持ちがなければ続けていくことは難しいでしょう。そのため、血が怖い人や子供が苦手な人は向いていません。
また、産婦人科は悩み相談や指導の仕事が多くありますが、妊婦さんのメンタルは常に安定しているとは限らないため、相手に安心感を持ってもらうために笑顔が多く柔らかい雰囲気の人や、相手の気持ちをくみ取ることができる人も向いています。

精神的なタフさも必要

日本は「出産は病気ではない」「安全なもの」「母子健康が当たり前」というのが当たり前の常識となっているため、妊娠や出産時にトラブルがあることを想定している人はほとんどいません。そのため、何かトラブルが起こると予想外の事態にショックを受けてしまう妊婦さんやご家族も多く、ときには訴訟問題に発展してしまうことがあります。また、妊婦健診や出産だけでなく不妊治療でも産婦人科は女性のデリケートな部分を扱うことが多いため、患者さんに対する配慮は他の診療科よりも手厚くなっています。
そのため、どんな状況でも妊婦さんやそのご家族のメンタル的なケアを行うことが産婦人科では最優先されますが、その内容がデリケートなものであればあるほど、ナースの精神的な負担も増えていくため、産婦人科で働くのであれば精神的なタフさが必要となります。